Interview 人を知る

人と関わることが心から好き。
介護の仕事は、私にとって天職です。
平成13年入職 介護職・主任(特別養護老人ホーム)
E.I さん
特別養護老人ホーム射水万葉苑

Interview Special Movie

射水万葉苑のこと、仕事のことを教えてください。
射水万葉苑は、長期入所120床、短期入所30床、合計150床の特別養護老人ホームです。私は入職から一貫してこの射水万葉苑で働いています。入居者さんの食事、排泄、入浴など生活全般の身体介護のほか、主任として職員をまとめることも大切な仕事です。相手を尊重し、相手の話に耳を傾ける姿勢は、利用者さんに対しても、職員同士のコミュニケーションでも同じです。
介護の現場の新しい取り組みについて教えてください。
介護の世界は日々進化しているので、常にアップデートする必要があります。当施設では10年以上前から歩行や座位姿勢の練習を行って、「自分でトイレに行きたい」という利用者さんの思いに寄り添っています。「トイレでできて嬉しいわ」という利用者さんの言葉は、忘れられない言葉のひとつです。
最近は眠りを見守るセンサーや、介護者の負担を軽減するアシストスーツなど、新しい技術もどんどん取り入れています。知識や技術が進化する一方で、一人ひとりに適したケアを考えるという点では、どれだけ長くやっていてもこれでいいということはありません。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
いつも笑顔でいることです。それだけで自然に気持ちが明るくなります。こちらが笑顔だと、利用者さんも安心し、穏やかな表情になります。疲れているときでも「あんたの笑った顔、いいね」と利用者さんに褒められると、ふっと心が軽くなります。
長く働き続けている理由を教えてください。
育休取得率は100%ですし、今は時短勤務の制度もあります。残業は少なく有休も取りやすいので、メリハリをつけて働ける環境です。それでも「仕事をやめようかな」と思ったことは何度もあります。どんなときかというと、デスクワークが増え、利用者さんと関わる時間が減ったときです。利用者さんの隣に座って何気ない会話を交わしているとやはり楽しく、自分はこの仕事が好きなんだと再確認できます。利用者さんは人生の先輩ですから、人間として学ぶことも多いです。長く働けている理由があるなら、人と関わることが好きということに尽きます。
今後、どんなキャリアを歩んでいきたいですか。
法人内の他の施設を経験したいという気持ちもありますが、私自身は、看取り介護を含め、人生の最期までその人らしくいられるケアを提供したい、見届けてあげたいという気持ちがあります。そうした点では今の特別養護老人ホームが自分に合っているのかもしれません。